◆プロレスリング・ノア「25周年記念大会 NEW DEPARTURE day1」(19日、後楽園ホール)観衆1596(札止め)
プロレスリング・ノアは19日、後楽園ホールで「25周年記念大会 NEW DEPARTURE day1」を開催した。
前売り券が立ち見を含め全席完売し当日券の発売がない人気沸騰の大会。
OZAWAは今年元日の日本武道館で清宮海斗を破り王座を奪取。拳王とは、10日後となる1・11後楽園ホールで一騎打ちも無効試合となった。
半年後のタイトルをかけた決着戦は、2023年10月以来の奪還を目指す拳王が王者の得意なブレイクダンスを繰り出せば、OZAWAも負けじと軽快な踊りを披露する意地の張り合いとなった。強烈なエルボー合戦から拳王の蹴り、浴びせ蹴りを顔面にたたき込み、右足をアンクルホールドで固め挑戦者が優位に試合を運んだ。
しかしOZAWAもドロップキックから掟破りの拳王スペシャルで捕獲。拳王も投げっぱなしドラゴンスープレックスで逆襲した。さらに雪崩式ドラゴンで追い込むがカウント2で返された。トップロープからのP.F.Sで突き刺したがT―2000Xが乱入しフォールならず。大乱戦の中、OZAWAは急所蹴りを敢行し両者ダウン。立ち上がった王者は、トップロープからの掟破りのP.F.Sで突き刺した。かろうじてカウント2で返した拳王にReal Rebelを敢行も挑戦者が体を回転させ逃げる。
めまぐるしい攻防にホールは熱狂。拳王の右ハイキックが顔面をとらえ、さらに新技「超卍蹴り」でOZAWAをKOしレフェリーが試合を止めた。22分11秒の壮絶な激闘はレフェリーストップで拳王がベルトを奪還した。
試合後、拳王コールの中、マイクを持った新王者は「25周年イヤーの後楽園ホールで拳王がGHCチャンピオンになったぞ!」と絶叫した。
超満員札止めのファンに感謝しOZAWAへ「お前は今年、本当によくやっている」と称賛し「まだまだ前とはやり足らない。N―1!決勝戦で待っているからな」と9月に開催するシングル最強リーグ戦「N―1ビクトリー」での再戦を望んだ。
そして、拳王はKENTAを呼び込むと「このベルトをかけて俺と戦ってくれ」と初防衛戦の相手に指名した。KENTAは「断る理由なんかどこにある。いつでもどこでもやってやる」と応じると、王者は「明日、後楽園ホールでこのベルトをかけてやってやるぞ」と宣言し明日20日の後楽園ホールで初防衛戦を行うことが確実になった。