19日の小倉5R・2歳新馬戦(芝1200メートル)は単勝2番人気のナムラドロン(牡、栗東・鈴木孝厩舎)がデビュー戦を白星で飾った。父のダノンスマッシュは今年の新種牡馬で、のべ10頭目の出走で産駒の初勝利となった。

勝ち時計は1分11秒0。

 好発だったが、無理には主張せず。かなり外を回りながらも前を射程圏にとらえつつ、直線でギアを上げるように加速する。最後は先に抜け出したフルムーンをかわし、差してきたアウトザローの追撃を封じた。

 「少し前半にロスがありました。それでも、しっかり押し切ってくれました。強い競馬だったと思います」と松山。着差以上の強さを感じ、相棒をたたえた。

 父のダノンスマッシュは現役時代に20年香港スプリント、21年高松宮記念とG1・2勝。自身が実績を残した6ハロンで、まずは子どもたちも結果を出した。「まだフラフラしたり、子どもっぽいところがあるので、その点が成長してくれれば」と鈴木孝調教師。今後は7ハロンの中京2歳S・G3(8月31日、中京)を視野に入れる。

適距離を広げる走りで、父の名を高めていく。(山本 武志)

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