◆第107回全国高校野球選手権大会 西東京大会 ▽4回戦 早実23―0石神井=5回コールド(19日・昭島)
巨人・三沢興一3軍投手チーフコーチを父に持つ早実・由和内野手(3年)が「7番・三塁」で先発出場。適時二塁打を含む2安打3打点の活躍を見せるなど、チームは12安打23得点を奪い4回戦突破した。
1点リードの初回2死一、二塁。今夏2試合目で自身初安打となる左越え適時二塁打を放つと、3回にも左前適時打を放った。「久しぶりに安打が出て、ほんとにホッとした」と笑顔を見せた。和泉実監督は「まだまだあれが本物だとは思っていない、この力を借りれば強いチームになると期待はしている」と語った。
昨秋から冬にかけてケガが続いて満足に練習もできなかった。「チームに迷惑をかけてきたので、自分が打ってチームの力になりたいと思った」。今夏の背番号は5。「一桁(の背番号を)もらって、監督さんに期待してもらっている分、やんなきゃいけないなって思い、前から来る球を打ったり、数振って練習していた」。自主練習でも約1時間半、時間が許す限り振り込み、帰宅後などにもバットを振った。
数日前に家で打撃練習をしている際、1992年帝京の投手としてセンバツで優勝した父から「呼吸を意識しろ」と声をかけられた。「高校野球をやってみて改めて父がどれだけすごかったのかを感じ、尊敬してます」と感謝する。自身の強みについては「父からいただいた身体能力。
「勝つことを目標にして長い夏を過ごしたい」と父が輝いた甲子園を目指す。 (渡辺 朋美)