◆JERAセ・リーグ 巨人0―4阪神(19日・東京ドーム)

 阪神が2位・巨人との大事な3連戦で先勝した。

 ゲームを決めたのは、やはり4番・佐藤輝だった。

延長11回1死から森下が四球を選び、迎えた5打席目。カウント1―1から右腕・船迫の甘く入った136キロカットボールをジャストミートし、右中間席にたたき込んだ。主砲の自己最多25号決勝2ランに左翼席の虎党からは大歓声が巻き起こった。さらに、2死一塁となってからは坂本にも左越えの2号2ランが生まれ、ダメを押した。

 投手陣もさすがの完封リレーだ。先発の村上は6回2安打無失点の好投。4回からは毎回先頭打者の出塁を許し、得点圏の走者を背負ったが、本塁だけは死守した。7回に2死満塁の好機で打席が巡り、代打を送られたものの、エースの役目を果たした。自慢の救援陣も7回から及川、石井、湯浅、ネルソン、守護神・岩崎とバトンをつないだ。

 チームは連敗を止め、7月は12勝3敗で早くも月間勝ち越し決定。2位に今季最大10ゲーム差をつけた。藤川監督が「勝負の3連戦」と位置づけた、前半戦最終カードとなる伝統の一戦。

第1ラウンドの息詰まる熱戦をものにし、20日の2戦目は快投を続ける新助っ人・デュプランティエに先発マウンドを託す。

編集部おすすめ