慢性閉塞(へいそく)性肺疾患、気管支炎のため入院中の歌手・五木ひろし(77)の座長舞台「デビュー60周年記念 五木ひろし特別公演 坂本冬美特別出演」(東京・明治座で27日まで)。五木の休演から1週間、“代理座長”として奮闘しているのが歌手の坂本冬美(58)だ。
大黒柱不在の重圧は計り知れないが、この間、気丈に振る舞い、共演者らを鼓舞。制作スタッフは「演者さん、我々スタッフが不安な気持ちにならないようにと、先頭に立って、健気(けなげ)に場を盛り上げてくださっている。『五木さんが戻って来られるまで(私が)守るんだ!』という強い思いを感じます」と明かした。
同公演は2部構成。第2部の「スペシャルショー」には応援ゲストが日替わりで駆けつけ、坂本をサポートする。20日は吉幾三、21日は山本譲二、23日は里見浩太朗とはやぶさ、24日は辰巳ゆうとが出演する予定。同スタッフは「五木さんの考えたショーの構成を極力崩さないように心がけていらっしゃる。団結力は日に日に増しているように感じます」と話した。
坂本は19日の公演後、本紙にコメントを寄せ、「不在期間は代役の太川陽介さんを始め、キャスト、スタッフ一丸となって座長が復帰するまで頑張ってまいります。必ず五木座長とともに(27日の)千秋楽を迎えます」と誓った。
一日も早い回復を願い、きょうも全身全霊でステージに立つ。