◆JERAセ・リーグ 巨人0―4阪神(19日・東京ドーム)

 阪神・藤川球児監督が両軍無得点の5回2死二塁で8番・甲斐を申告敬遠したシーンを振り返った。

 「(甲斐の申告敬遠に)勝負したい投手心理はもちろん分かる。

バッテリー心理であそこを2人(甲斐と山崎から一つのアウト)で勝負するって決めたのは分かるんですけど、もう一歩引いたところから見る仕事でありますから、ここはこちらの決断でというところで。あとで(バッテリーと)しっかり話はしたので。なかなかあそこでバッテリーにお任せしてっていうところでは、彼らにね、それ(責任を押しつけること)はおかしいと思うので、自分が。よく抑えてくれましたね。それだけで十分じゃないですか」

 この場面、甲斐が打席に入るにあたり、女房役の坂本がタイムを取って先発・村上と相談。9番打者の投手・山崎に昨年、適時打を打たれたことなども含め、ひとまず甲斐と勝負した上でカウント次第で山崎勝負に切り替える選択をしたとみられる。そして、その意向を坂本がベンチに伝えたが、藤川監督は当初の決断通り、申告敬遠を選んだ。結果、バッテリーは山崎を投ゴロに仕留めて、ピンチを切り抜けた。

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