◆第131回アイリッシュオークス・愛G1(現地時間7月19日、カラ競馬場・芝2400メートル、良)

 欧州伝統の牝馬限定3歳G1に7頭が出走し、凱旋門賞前売り1番人気のミニーホーク(牝3歳、愛・Aオブライエン厩舎、父フランケル)が、主催者オッズ単勝1・18倍の圧倒的1番人気に応えて完勝。4連勝で2021年のスノーフォール以来、史上16頭目となる英愛オークス制覇を達成した。

勝ちタイムは2分33秒62。

 レースはアイランドホッピングが逃げて、2番手にはウィーマイトテイクドロングウェイ。ミニーホークは3番手から進める形。最後の直線で先に先頭に立ったウィーマイトテイクドロングウェイを、ミニーホークは外から力強く伸びてかわし、1馬身1/4差をつけて先頭でゴールに入った。

 ライアン・ムーア騎手は2010年スノーフェアリー、21年スノーフォール、23年セーブザラストダンスに続く4勝目。エイダン・オブライエン調教師は23年セーブザラストダンス以来の通算8勝目となった。

 同馬はデビュー戦は2着だったが、2戦目の未勝利戦、チェシャーオークス・リステッド、英オークスと3連勝でG1初制覇。前走は同じAオブライエン厩舎のワールとの一騎打ちを首差で制していた。

 Jオブライエン厩舎のウィーマイトテイクドロングウェイ(ディラン・ブラウン・マクモナグル騎手)が2着。Aオブライエン厩舎は4頭出しで、アイランドホッピング(ウェイン・ローダン騎手)が3着、バタフライウイングス(ロナン・ウィーラン騎手)が4着、メリリー(デクラン・マクドノー騎手)が5着に続いた。

 アイリッシュオークスは1着賞金が28万5000ユーロ(約4649万2659円=2025年フランス・ギャロ発表のレート1ユーロ163・132137円で計算)。2010年に後にエリザベス女王杯(10、11年)を連覇したスノーフェアリー、2017年には後に凱旋門賞(17、18年)を連覇したエネイブルが制覇している。

 今秋の凱旋門賞・仏G1(10月5日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)で、大手ブックメーカーのウィリアムヒルでは、ミニーホーク(牝3歳、愛・Aオブライエン厩舎、父フランケル=追加登録が必要)はレース前と変わらず13倍で1番人気をキープしている。

 日本から北村友一騎手で参戦が発表されたクロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)は、17倍で4番人気タイ。坂井瑠星騎手が騎乗するシンエンペラー(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)は34倍。ビザンチンドリーム(牡4歳、栗東・坂口智康厩舎、父エピファネイア)は67倍となっている。

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