◆JERA セ・リーグ 巨人0―4阪神=延長11回=(19日・東京ドーム)

 巨人が首位・阪神に延長の末に敗戦。今季ワースト借金2で首位と今季最大10ゲーム差となり、87試合目で自力優勝の可能性が消滅した。

 先発の山崎伊織投手は7回無失点と熱投。打線の援護なくリーグトップタイ9勝目はお預けとなったが、最後のピンチでこの日最速151キロを計測するなど要所でギアアップした。

 杉内俊哉投手チーフコーチは「粘り強く投げてましたね。(調子は)普通で、めちゃくちゃいいわけでも、悪いわけでもなかった。ただ、やっぱり低くに集めたり、まっすぐをうまく使ったり。まっすぐを速く見せる努力はしてましたよね」と102球の中で見せた投球術をたたえた。

 ピンチでも動じず、投手3冠を狙える位置でフル回転を続ける右腕について「彼はすごいピッチャーらしい性格をしてるし、マウンドで『絶対その回を投げ切って交代するんだ』と。かなり気持ちが強い、意志が強いピッチャーかなと思う。(7回満塁の)あそこのイニングで最速が出ますから、その日の。絶対に点は与えないっていう姿は見えますよね」と高く評価した。

 8回からは中川、マルティネス、大勢が無失点リレー。しかし11回、17試合連続無失点中だったサイド右腕・船迫がまさかの2被弾で一挙4失点と力尽きた。

杉内コーチは「頑張ってましたけどね、最後やられちゃいましたね。打たれる時ももちろんある。ただ右バッターに対してフォアボール2つってのは反省するとこだと思う。ソロホームランだったら仕方ないんでね、それは。また明日、頑張ってもらいましょう」とここまでの貢献度も踏まえ、次戦の奮起に期待した。

 自力V消滅。それでも同コーチは「それはまた、復活するもんですから。我々は勝つしかないですから」と前向きに語った。

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