◆米大リーグ ドジャース―ブルワーズ(19日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が19日(日本時間20日)、後半戦2戦目の本拠地・ブルワーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、4点を追う3回無死一塁の2打席目に、両リーグ最多11勝を挙げている先発右腕フレディ・ペラルタ投手(29)から後半戦初アーチとなる33号2ランを放った。試合開始前にダイヤモンドバックスのスアレスが2本塁打を放って33号となり、リーグ本塁打王の座を譲っていたが、再びトップタイとなった。
初球をしっかりと捉えた。4点を追う3回無死一塁の2打席目。真ん中に甘く入った90・0マイル(約144・8キロ)のチェンジアップを振り抜くと、打球速度113・9マイル(約183・3キロ)、打球角度28度で中堅左の観客席へ飛び込んでいった。飛距離は今季最長に並ぶ448フィート(約137メートル)。今季4戦4敗と苦しんでいたブルルワーズ戦で目の覚めるような一発だった。
絶好調右腕を打ち砕いた。先発右腕のペラルタは、前半戦だけで両リーグ最多タイの11勝(4敗)。23年の自己最多12勝に王手をかけ、試合開始前の防御率2・66もリーグ7位だった。7日(同8日)に敵地で対戦した際には、内野安打を放って3打数1安打。通算では試合前の時点で6打数2安打で、昨年8月にも本塁打を放っており、相性は悪くはなかったとあって、本拠地で後半戦初アーチを描いた。初回先頭の1打席目は空振り三振に倒れていた。
本塁打も11日(同12日)の敵地・ジャイアンツ戦で“スプラッシュヒット”となる右翼への場外弾を放って以来、オールスターを挟んで4試合ぶり。
6月中旬に投手復帰してからはやや打撃の調子が落ちて本塁打のペースも落ち気味ではあったが、8日(同9日)の試合後には「しっかりボール球は自体は見極められているかなと思う。そういう打席が増えてくれば、ヒットにはおのずと近づいてくるのかなと思うし、ホームランも出てくると思う」と復調への手応えを口にしていた。
シーズン99試合目での33号は、レギュラーシーズン162試合に換算すると、54・0発ペースとなり、自己最多で2年連続の本塁打王となった昨季の54発と並ぶペースだ。3年連続の本塁打王&MVP、球団史上初の2年連続ワールドシリーズ制覇へ、順調に後半戦を滑り出した。
この日の試合前には後半戦初登板で今季6度目の先発となる21日(同22日)の本拠地・ツインズ戦のマウンドへ向けてブルペン入りして21球を投げて込んで調整していた。
◆大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)
▽18年 22本
▽19年 18本
▽20年 7本
▽21年 46本
▽22年 34本
▽23年 44本★
▽24年 54本★
▽25年 33本