◆プロボクシング ▽4団体世界ヘビー級王座統一戦12回戦 〇WBAスーパー、WBC、WBO王者オレクサンドル・ウシク(5回KO)IBF王者ダニエル・デュボア●(19日=日本時間20日、英ロンドン・ウェンブリースタジアム)

 WBAスーパー、WBC、WBO世界ヘビー級3団体統一王者のオレクサンドル・ウシク(38)=ウクライナ=が、IBF同級王者ダニエル・デュボア(27)=英国=を5回1分52秒KOで下し、同級で2度目の4団体王座統一を果たした。同一階級での2度の4団体統一は、今年5月に4団体統一スーパーミドル級王者に返り咲いたサウル・アルバレス(メキシコ)に続き史上2人目となった。

 サウスポーのウシクは、序盤からデュボアのプレスにカウンターの左ストレートで迎撃。5回、ウシクはコーナーに詰められながら右フックで先制のダウンを奪った。再開後も右フックから左ストレートをつないでダウンを追加。デュボアは膝をついたまま立つことができず試合終了。23年8月のWBAスーパー・WBOスーパー・IBF世界ヘビー級タイトルマッチで9回KOで退けているデュボアを、返り討ちにした。

 ウシクは試合後、「38歳はまだ若い。忘れないでくれ。これはまだ始まりに過ぎない。ウェンブリー(スタジアム)に感謝したい」と叫んだ。

 今後については「今は休みたい。家で妻、子どもたちと過ごしたい」と話すと、続けて「次の相手はタイソン・フューリーかもしれない。あるいはデレック・チゾラ、アンソニー・ジョシュア、ジョセフ・パーカーかもしれない。

今は言えない。家に帰りたいんだ」とヘビー級のライバルたちの名を挙げた。ウシクはフューリーとジョシュアと2度、チゾラとは1度対戦しており、いずれも勝利している。

 ウシクは米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で1位に君臨している。

 戦績はウシクが24戦全勝(15KO)、デュボアが25戦22勝(21KO)3敗。

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