◆米大リーグ ナショナルズ4―2パドレス(19日、米ワシントンDC=ナショナルズパーク)

 パドレスのダルビッシュ有投手(38)が19日(日本時間20日)、敵地ナショナルズパークで行われたナショナルズ戦に、日本人最多となる日米通算204勝目を目指して先発したが、5回3失点で今季2敗目を喫した。

 雷予報の影響で1時間5分遅れでプレイボール。

初回を11球で3者凡退とし、絶好の立ち上がりを見せた。2回も順調に2つアウトを奪ったが、6番ハウスに左前安打、続くライルに右越え二塁打を打たれ、2死二、三塁。8番ミラスにも甘く入ったシンカーを右前に打たれた。2点適時打となり、先取点を許した。

 直後の3回に2点の援護をもらい、2―2の同点で仕切り直し。3回のマウンドに立ったダルビッシュは先頭のアダムズに二塁打を打たれたものの、1死二塁で中堅メリルが中前への当たりを好捕し併殺で無失点。4回も打者3人を全てゴロで退けた。5回、先頭のライルにこの日初めての四球を与えると、1死一、三塁でエイブラムズの二ゴロで勝ち越し点を許した。この回限りで降板。2番手で6回から松井裕樹投手が登板し、1回2/3でソロ本塁打による1失点だった。

 ダルビッシュは勝てば日本ハム時代の93勝とメジャー通算111勝を合わせ、日米通算204勝に到達。黒田博樹(NPB124勝+MLB79勝=203勝)を抜き、日米通算で歴代最多の勝利数となる試合だった。

 今季は右肘炎症などのため開幕前から負傷者リスト(IL)入りしていた右腕だが、7日(同8日)の本拠地・Dバックス戦でメジャー復帰。4回途中3安打2失点で1敗目を喫したが、野茂英雄(ドジャースなど)の12年を超えて日本人投手最長となる実働13年目シーズン初戦はファンの大歓声に迎えられた。続く前半戦最終登板となった12日(同13日)の本拠地・フィリーズ戦では5回途中5安打4失点で勝敗は付かなかった。

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