◆米大リーグ ナショナルズ4―2パドレス(19日、米ワシントンDC=ナショナルズパーク)

 パドレスのダルビッシュ有投手が19日(日本時間20日)、敵地でのナショナルズ戦に先発。5回を投げて5安打3失点で、今季2敗目を喫した。

2―2の同点で迎えた5回1死一、三塁からエイブラムズの二ゴロで勝ち越しを許すなど、1四球1奪三振。69球で降板し、防御率は6・08となった。黒田博樹を抜き、日米通算歴代単独1位となる通算204勝はお預けとなったが、右肘炎症による負傷者リストから今月7日に復帰して3戦目。徐々にイニングを伸ばし、完全復活にまた前進した。登板後の主な質疑応答は以下の通り。

 ◆ダルビッシュに聞く

 ―登板を振り返って

 「ちょっと今日はダメでしたね、自分の中では。体は動いてましたけど、あんまりパワーを感じられなかった。まっすぐとか、大事な所で真ん中に行っていた。アウトを取れていても、ラッキーな部分がすごくあった。結果以上に僕としてはあんまりいい感じではなかった。速い当たりが正面突いたり、ベルの当たり(中飛)も結構いい打球でしたし。メリル(中堅手)がうまく捕ってくれたり。

まだそのレベルには達してないのかなという感じがします。ラッキーでなんだかんだ6回まで投げちゃったみたいな時は結構あるので、長いことやっていたらこういうこともあると思いますし、逆に運が違えば、一気に7、8失点してもおかしくない」

 ―登板間隔が空いて移動など調整の難しさは

 「もう21年やってるんで、アジャストしないといけない。1、2年目だとそうなると思いますけれど、何回もこういうことを経験している中でうまく合わせられていないので、一回考えて、次同じようにならないようにやりたいと思います」

 ―スタミナ面は

 「スタミナは意外と大丈夫だと思います。キャッチボールから汗をすごいかいたので、水分補給が難しいかったですけど、前回よりスタミナは前進したかなっていう感じはしました」 

 ―肘の状態は

 「5回、今日の球数ぐらいは十分、耐久できたという感じですね」

 ―まだ段階を踏んで、9月、10月を見越している?

 「いやいや、もう今に賭けてますよ。もう今日も。今日も100%行きたいと思って投げてますし。ゆっくりっていうふうには全く考えてないです」

 ―タイミングを変えて、今できることを全力で工夫している?

 「そうですね。どういう形であれ、ハードヒットでも抑えればいいので。そこは考えながら、今日もハードヒットを許してましたけど、あんまり下向かずにやればいいと思っていた」

 ―カーブについて

 「良かったですね。カーブに関しては。最初1、2試合でカーブがとにかくいい感覚で投げられなかった。バーティカル(落差)の部分でちゃんと出せないとか、スラーブっぽくなったり、ストライクも取れないっていうのがあったので、今日は結構こう、手が離れる感覚が良かったです。

あと、最後の方のスプリット。その2つと、左のスライダーが凄く良かったので、そこに関しては満足しています」

 ―スライダーの手応えは

 「左に対しての速いスライダーは良くなったと思います。ただスイーパーは外に抜けたり、右に対してのスライダーは抜け気味だったり、引っ掛けたり、いいところになかなか投げられなかった」

 ―ツーシームを途中投げなかったのは、ゲームプランか。

 「ムーブメント的にちゃんと動いてなかった。13インチ(横の幅)だったり、15インチはあんまりなかったですから。ハードコンタクトされたのもありましたし。だから前回ほど使わなかったです」

 ―マルドナド捕手と誕生日が全く一緒とは、珍しいですね。

 「もうめちゃくちゃ、はい。そうです。やっぱりこの年になって、自分の年齢あたりの人がプレーしているっていうのは自分も励みになる。だいたい皆いなくなっていくので、そこは、自分としてもこう頑張る理由にはなってます」

 ―来月は一緒にお祝いするんですか

 「全くその話してないんですけど(笑)。合同の誕生日会でもやろうかなと思います」

 ―次に向けて

 「チームが勝つことがもちろん一番です。

自分としてもすっきりするような内容と結果が早くほしいので、それがちゃんとできるように、また練習をしっかりしていきたいと思います」

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