7月20日の小倉5R・2歳新馬(芝1800メートル=13頭立て)は、G1・4勝の名牝クロノジェネシスの初子で2番人気に支持されたベレシート(牡、栗東・斉藤崇史厩舎、父エピファネイア)が豪快に差し切った。勝ち時計は1分52秒5(良)。
スタートはワンテンポ遅れ、道中は後方。向こう正面でじわじわと位置を上げ、インの5番手で直線に向いた。ゴーサインが出ると瞬時に加速。抜け出していたロードフィレール(吉村誠之助騎手)をゴール前でとらえ、半馬身差をつけた。
母も手がけた斉藤崇調教師は「ポテンシャルがあるのは分かっていましたが、(気性が)幼いし難しいしでどうなるかと思っていました。スタートして1歩目は出ないし、その後も横跳びみたいになって…」とゴールまでの不安を吐露。「でも北村(友一)さんがうまく乗ってくれました。4コーナーで内をついたのも、外に出すタイミングも良かったです」と鞍上の手腕をたたえた。
まだ課題は残るが、指揮官は「持っているものはいいと思いますが、難しさもあります。お母さんみたいですね」と母子を重ねて笑みを浮かべる。ゴールした瞬間の場内は大歓声で、「ありがたいですね、あれだけ拍手してくれて」とファンへの感謝も述べた。