◆プロレスリング・ノア「25周年記念大会 NEW DEPARTURE day2」(20日、後楽園ホール)
プロレスリング・ノアは20日、後楽園ホールで「25周年記念大会 NEW DEPARTURE day2」を開催した。
メインイベントで19日の後楽園大会でOZAWAを破りGHCヘビー級王座を奪還した拳王がKENTAと初防衛戦を行った。
今年、元日の日本武道館大会でKENTAが勝利して以来となる2度目のシングル対決は、蹴りとエルボーを真っ向から打ち合う打撃戦となった。エプロンに倒したKENTAへP.F.Sを突き刺す荒技を王者が繰り出せばKENTAも場外でDDTで脳天へダメージを与えた。
さらにKENTAは、掟破りのP・F・Sを敢行。王者は右ハイキックからのドラゴンスープレックスで追い込んだが両者ともにダウンした。王者をコーナーに逆さづりしたKENTAはドロップキックを敢行。必殺のgo 2 sleepをたたき込んだがカウント2で返した。
王者が拳王スペシャルで絞り上げたがロープへ逃げられた。必殺のP.F.Sを突き刺すがカウント2でKENTAが驚異的な粘りを発揮する。互いの持てる技をすべてぶつけた激闘に札止めのホールは両雄のコールが交錯。壮絶な張り手合戦を展開したがKENTAが強烈な右で王者を倒した。打撃戦を制した挑戦者は、ひざまづく王者の顔面へ容赦なく蹴りを連発。go 2 sleepをさく裂させカウント3を奪い王座奪還に成功した。
KENTAは2013年1月27日に初奪取以来、12年半ぶりの奪還となった。来場した小橋建太さんからベルトを贈呈された新王者はファンに感謝し拳王へ「組んで行くよりも戦って行く方が面白い。お前とバチバチ戦いたい。戦っていくことでノアを盛り上げたい」とメッセージを送った。拳王は「納得した。戦っていくけど、このプロレスリング・ノアを日本で一番刺激のある団体、世界で一番刺激のある団体にしようぜ」と応じ握手した。
拳王が去ったリングに丸藤正道が入り「KENTAとみなさんが良ければ俺に挑戦させてくれ」と要求。KENTAは「マルさんやりましょうよ」と受諾した。2000年8月の旗揚げメンバーでWWE、新日本プロレスを経て今年2月に再入団したKENTAは「25年前、試合を組まれなかった俺が25年たってメインイベントで試合をやれた。プロレスリング・ノアに戻してくれたことありがたくうれしく思っています」と感謝し「プロレスリング・ノアの会場でみなさんに会えることを楽しみにしています」とメッセージを送った。