◆第107回全国高校野球選手権石川大会 ▽3回戦 遊学館8x―7門前(20日・金沢市民)
遊学館は、8―7でシード校の門前に9回サヨナラ勝ちを果たした。7―7の9回無死二、三塁で、エースで5番の吉田成希(3年)が中越え安打を放って劇的勝利を呼び込んだ。
試合ではクリーンアップの一角を任されるが、普段は投手練習が中心で、打撃練習は週に1、2回だという。吉田は「投手のトレーニングを重視しているので、打撃はあまり自信がないです」と苦笑い。この日は先発して、9回を11安打、7失点と苦戦したが、打撃面で抜群のセンスを見せつけた。
今春の県大会では3回戦敗退を喫し、夏はノーシードからの挑戦となる。吉田は「次戦も強い気持ちで挑んで甲子園に出場したい」とチームとして10年ぶりの聖地を目指す。(中田 康博)