◆プロボクシング ▽WBC・WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座統一12回戦 〇WBC王者ジェシー・ロドリゲス(10回TKO)WBO王者プメレレ・カフ●(19日=日本時間20日、米テキサス州フォードセンター・アット・ザ・スター)

 WBC世界スーパーフライ級王者のジェシー“バム”ロドリゲス(25)=米国、帝拳=が、WBO同級王者プメレレ・カフ(30)=南アフリカ=を10回2分7秒TKOで下し、2団体王座統一を果たした。

 戦績はロドリゲスが22戦全勝(15KO)、カフが14戦11勝(8KO)1敗3分け。

 サウスポーのロドリゲスは序盤から距離を詰め、ガードを固めてカウンターを狙うカフに対し主導権を握った。中盤以降もカフをローグに背負わせて有効打を重ると、終盤は一方的な展開に。10回、右フックから連打をまとめたところでカフ陣営が棄権を申し入れた。

 ロドリゲスは「最高のパフォーマンスだった。カフは想像していたよりもタフで予想以上にパワーがあった。ストップは少し驚いたが、彼のコーナーが私より彼のことをよく知っていたんだろう」と相手をたたえつつ、「アンディスピューテッド・チャンピオン(世界4団体統一王者)に一歩近づいた」と話した。

 カフは昨年10月に田中恒成(畑中)に2―1の判定で勝利して獲得したWBO王座を失った。

 米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で7位にランクされているロドリゲスは、昨年11月にペドロ・ゲバラ(メキシコ)に3回TKO勝ちして初防衛に成功して以来、8か月ぶりのリングだった。次戦は11月にサウジアラビアで開催される「RING IV」で、WBA同級王者のフェルナンド・マルティネス(34)=アルゼンチン=との3団体統一戦が内定している。

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