今夏も早速、“キング姐さん”が存在感を示した。今年最初の2歳重賞となった函館2歳S・G3(芝1200メートル、12頭立て)は、レイチェル・キング騎手とコンビを組んだ9番人気のエイシンディード(牡2歳、栗東・大久保龍志厩舎、父ファインニードル)が逃げ切り勝ち。
デビューはホッカイドウ競馬のダート戦で2戦目の勝ち上がり。芝は初めてだったが、五分のスタートからすんなりハナに誘導されると、競りかけてくる馬もいないままマイペースで先頭へ。直線に向いてからも2番手につけたブラックチャリスとの差は詰まらず、2馬身差で快勝した。
キング騎手は今年最初の短期免許で来日した最初の日の重賞、京都金杯でもトップハンデ58キロで6番人気だった8歳馬サクラトゥジュールで優勝。今年2度目の短期免許取得で来日した今回も、最初の週から伏兵で重賞を制した。JRA重賞は2月のフェブラリーS(コスタノヴァ)以来の5勝目。
同騎手は2023年のワールドオールスタージョッキーズで初来日。第1戦でJRA初勝利を挙げるなどシリーズ2位の好成績を収めた。短期免許を初めて取得した昨シーズンは1月のアメリカJCCをチャックネイトで制し、自身初のJRA重賞タイトルをゲット。外国人女性騎手として初めてのJRA平地重賞初制覇となった。今年2月のフェブラリーSではJRA史上初の女性騎手による平地G1初制覇。
キング騎手の重賞勝利にSNSでは「姐さん上手すぎや」「完璧過ぎる」「参りました」「さすがっす」「かっこいい!」「化け物すぎるだろ」「やっぱりすごい」「とりあえずキング姐さん買っとけばいいんじゃ?」「頼むからずっと日本にいてくれ」「最高すぎるよアンタ」「再来日してまたすぐに重賞勝ったな」「頼りになりすぎる」「流石やで」「マジで天才のスタートだわ」「マジで凄いな!」「恐れ入りました」「お見事です!」など称賛のコメントが相次いでいる。