◆第61回小倉記念・G3(7月20日、小倉競馬場・芝2000メートル、良)
夏の小倉開催を締めくくるハンデ重賞で、サマー2000シリーズ第3戦は16頭で争われ、メンバー最軽量のハンデ51キロ、9番人気のイングランドアイズ(牝5歳、栗東・安田翔伍厩舎、父キングマン)が、最内枠から好位を追走。直線で抜け出して重賞初制覇を飾った。
前走の垂水S・3勝クラスは7着で、メンバー中唯一の牝馬が格上挑戦でつかんだ初タイトル。牝馬の勝利は22年マリアエレーナ以来となった。
初コンビの松若風馬騎手は22年ラジオNIKKEI賞以来、3年ぶりの重賞制覇となった。
2着はハンデ55キロで3番人気のシェイクユアハート(古川吉洋騎手)、3着はハンデ58キロで2番人気のディープモンスター(北村友一騎手)が入った。
ハンデ56キロで6番人気のラスカンブレス(荻野極騎手)は4角13番手から上がり3ハロン最速35秒4で4着だった。
荻野極騎手(ラスカンブレス=4着)「返し馬の雰囲気や調子も良かったです。小回りで少し距離を詰めたところでしたが、馬も物見をすることなく、上手に走ってくれました」
酒井学騎手(オールセインツ=5着)「あまり無理せず、2着馬について行きました。道中は力みなく立ち回れましたが、4コーナーの手前でグネグネしていました。直線に向いたらカチッとハマって伸びるかと思いましたが、ジリジリとしか伸びませんでしたね。ですが、格上挑戦で頑張ってくれました」
坂井瑠星騎手(ハピ=6着)「追走に忙しいところはありましたが、しまいはしっかり脚を使ってくれました。よく頑張ってくれたと思います」
高杉吏麒騎手(ダンディズム=7着)「ゲートをうまく出られず、道中も進んでいきませんでした。
松山弘平騎手(ナムラエイハブ=8着)「スタートでつまずいたけど何とか挽回が利いて、初の重賞挑戦でしたけどよく頑張ってくれたと思います」
幸英明騎手(ニホンピロキーフ=10着)「4コーナーでいい手応えで回ってこられましたが、直線でちょっともたもたしていました。最後はやめてしまうところがありましたが、もっと走れていいです」
団野大成騎手(リカンカブール=11着)「ポジションはいいところでした。去勢明けで馬がしっくりきていない部分がありました。以前から馬場入りをごねる面があると聞いていましたが、今日もそういうところがありました。レースはスムーズでしたが、3コーナー過ぎでハミを取らなくなりました。使って変わってくると思います」
田口貫太騎手(マイネルメモリー=12着)「流れが速くて、道中はずっと促しながらでした。3、4コーナーでエンジンがかかったけど、ポジションが後ろでした。前の馬で決まっていますしね。この馬も頑張ってくれています」
岩田康誠騎手(ショウナンアデイブ=13着)「展開ははまったと思ったけど、3、4コーナーでもたもたしていました。状態は良かったけど、直線でぶつけられて気持ちが切れてしまった感じです」
永島まなみ騎手(カネフラ=14着)「切れが持ち味の馬。スタートはいつもよりゆっくり出ましたが、3、4コーナーでいっぱいいっぱいになりました。この馬の良さを生かそうと思うと、広いコースの方がいいのかもしれません」
吉村誠之助騎手(スズカダブル=15着)「自分のリズムで、うまくいけました。
小沢大仁騎手(グラティアス=16着)「リズム良く競馬はできました。4週目の馬場はこたえましたが、これがきっかけになれば」