◆第57回函館2歳S・G3(7月20日、函館競馬場・芝1200メートル、良)
2歳世代最初の重賞に12頭が出走し、9番人気で単勝4870円のエイシンディード(牡2歳、栗東・大久保龍志厩舎、父ファインニードル)が逃げ切って、世代の重賞制覇一番乗りを決めた。今週から再来日したレイチェル・キング騎手は初コンビで、コスタノヴァで制した今年のフェブラリーS以来、5度目の重賞勝利。
同馬は門別競馬でデビューし、2戦目のアタックチャレンジ2歳未勝利で初勝利。地方所属時は2戦ともダート1000メートルだった。前走後にJRAに移籍し、初めての芝でも適性の高さを見せつけ、重賞初タイトルをつかみ取った。
1番人気のブラックチャリス(浜中俊騎手)は2番手から進めたが、勝ち馬との差を詰められず2馬身差をつけられての2着。3着は2番人気のカイショーで、池添謙一騎手のJRA重賞通算100勝は持ち越しとなった。3連単は9万1020円となった。
池添謙一騎手(カイショー=3着)「スタートは普通だった。二の脚で取りたい位置を取れたけど、3コーナーからは窮屈になって他馬にぶつけられたりして、バランスを崩した。厳しい競馬になってしまった。地力で最後は来ていたし、結果を出したかったです」