◆バスケットボール 男子国際強化試合 日本代表 69―63 デンマーク代表(20日、千葉・ららアリーナ東京ベイ)

 アジアカップ(8月、サウジアラビア)に向けた強化試合が行われ、世界ランク21位の日本代表は同59位のデンマークに69―63で勝利した。集まった1万66人のファンの前でアジアカップ前国内最終戦をものにし、54年ぶり制覇へ弾みをつけた。

 ホーバスジャパンはジェイコブス晶(フォーダム大)、テーブス海(A東京)、金近廉(千葉J)、ジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)、吉井裕鷹(三遠)が先発。序盤からジェイコブス、吉井が3ポイント(P)シュートを決めた。だが、その後はシュートが決まらず、12―12と追いつかれた。残り2分5秒から入った中村太地(島根)が8秒後にレフトから3Pを決めると、満員の会場は大盛り上がり。18―15とリードして第1クオーター(Q)を終えた。

 第2Qは開始19秒でテーブスが3Pシュートに成功。2Qから入った湧川颯斗(三遠)もシュートを決めたが、徐々に差を詰められた。西田優大(三河)がシュート決めると流れを引き戻し、吉井も続いた。相手のディフェンスに体勢を大きく崩されながら執念でゴールへ運び、大きな拍手が起きた。テーブスが再び3Pを奪うなど躍動したが、35―31と差はほとんど広がらなかった。

 第3Qに入っても接戦が続いた。前半はホーキンソンが3Pを含めて3本決めた。

その後はデンマークの猛攻にあい、44―47と逆転を許した。中村が逆転のシュートを決めるも、残り1秒で相手がネットを揺らし51―51で第4Qへ。

 第4Qは序盤、互いにゴールが決まらず。53―53から湧川が3Pを決めると、吉井、ホーキンソンもゴールを決め63―53と引き離した。終盤には吉井が右手でボールを押し込み、日本ベンチ、観戦に訪れていた富永啓生(北海道)、観客が盛り上がり会場が一体となった。そのまま押し切り、連勝とした。

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