◆JERAセ・リーグ 中日3―5DeNA(20日・バンテリンドーム)

 中日は、痛恨の逆転負けで連勝ストップ。2019年以来6年ぶりとなる8連勝を逃した。

 初回に上林の右前適時打で先制。7回には田中の2点中前適時打で勝ち越しに成功した。

 だが、9回に流れが変わった。2点リードで松山の代役守護神・清水がマウンドへ。先頭の宮崎の二塁への内野安打から連打と犠打で1死二、三塁のピンチを招いた。代打・京田に148キロ直球をはじき返されると、左翼手・尾田が打球を後ろへそらして、走者2人がかえる適時三塁打となり、追いつかれた。その後、延長10回に勝野が2点を奪われて、勝ち越された。

 井上監督は試合後、「あそこ(9回)で逃げたかったけど、不運な内野安打からつながれて、バントでって形になるとちょっときついかな。でも嘆いても仕方ない。いるメンバーでやらないといけないってこと考えれば、『達也、反省しろ』ってことはできない。持ちつ持たれつってのが野球の世界なので、反省はするけど、そればっかりを引きずってもらっては困る」と思いやった。

 記録にはならなかったものの、失点に直結したミスに尾田はベンチで号泣。

指揮官は「当然(後ろにそらしてほしくなかった)。ただ今後、彼が野球を何年やれるか分からないけど、トラウマとなって、前のボールに突っ込めないとか、思い切りプレーできないとなったら困る。反省はしてもらいつつ、『しびれた場面でそういう打球が飛んでくるでしょ』っていう教育をしていきたいと思います」と神妙な面持ちだった。

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