参院選が20日、投開票された。立憲民主党から比例代表で出馬していた蓮舫元参院議員(57)が当選確実とした。

昨年6月に都知事選出馬のために辞職したが、返り咲いた。

 蓮舫氏は6月に出馬を表明。党内では最大の支援団体・連合が推薦する候補者6人が既に決まっており、反対の声がある中での船出だった。この日も午後8時に当選確実が報じられたが、報道陣の前に出てきても万歳コールと花束贈呈はなかった。その後、報道対応し「専門分野でもある行政改革は是非、引き続きやらせていただきたい」と神妙な表情を見せた。

 都知事選では3位に沈み、SNSで「これでまた国政に戻るというのは私の中では違う。そうしたら“渡り鳥”みたいではないか」と思いを吐露していた。今回の参院選の街頭演説では、自ら過去の発言に触れて釈明。この日も「渡り鳥に失礼な発言をした一年前の反省をしている」と苦笑いした。

 これまで「知名度だけのタレント候補と思われたくない」と、周囲がいくら勧めても身につけなかったタスキをかけての選挙戦。なりふり構わない姿勢で勝利をつかんだ。同関係者からは「比例の候補者というのが、全国に浸透しきれるのか」との声もあったが、杞憂(きゆう)に終わった。

 都知事選の敗戦を経て「一年間、へこみましたし落ち込みました。もう立ち上がれないと思いましたが、そういう人の弱い部分に寄り添える一年だった」と口にした。「その部分は今までの蓮舫には欠けていた部分」と自覚。今後に向け「面白い国会質疑をもう一回やらせていただきたい」と成長した姿を見せると約束した。

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