◆明治安田J1リーグ ▽第24節 鹿島3―2柏(20日・メルカリスタジアム)

 柏はアウェーで鹿島と対戦し、2―3で敗れた。2―2で同点の後半アディショナルタイム4分にDF古賀太陽のパスがMF松村優太に奪われ、そのまま決勝点を決められた。

 ショッキングな敗戦となったが、MF瀬川祐輔は今後の可能性を示した。1―2の後半31分に投入されると、MF中川敦瑛の縦パスに抜けだす。華麗にトラップし、右足を振り抜くと、同点に追いつく一発を決めた。ピッチに入ってから、その時間はわずか44秒。逆転の予感を漂わせる得点だった。

 リカルド・ロドリゲス監督は中断期間で、新戦力の連携を深めることに注力する中、結果に表れた。6月に川崎から4年ぶりに復帰してから初得点。「ゴールのところはノブ(中川敦瑛)が僕を見てくれたことが全て。あのタイミングでパスを出してくれたからこそ決められた」と謙遜したが、「点を取れたことは良かったですし、点取ることでボールも集まってきますし、そういった意味では少しは信頼してもらうきっかけになったかなと思います」とうなずいた。

 鹿島には今季2敗。前節のFC東京戦(1〇0)で単独首位に浮上したが、1試合で明け渡すことになった。ボール保持率6割以上、シュート数も15本で攻勢をかけていただけに、瀬川は決定力が試合を分けたと指摘。

「屈辱を晴らすのは優勝することだけだと思う」と言葉に力を込めた上で、「また中断なので、切り替えて、いい準備をして。いい準備をしてきたからこそ今日の負けがすごい悔しいと思うので、自分たちがやっていることは間違いない」と話した。

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