◆バスケットボール女子 アジアカップ 最終日(中国・深セン)

 決勝が行われ、世界ランク9位の日本は同2位のオーストラリアに79―88で惜敗。2大会連続準優勝となった。

予選ラウンドで67―79と敗れた強豪相手にリベンジはならなかった。

 日本は今野紀花(デンソー)、馬瓜ステファニー(サラゴサ)、高田真希(デンソー)、渡嘉敷来夢(アイシン)、田中こころ(ENEOS)が先発。初代表で19歳の田中が開始直後から3ポイント(P)シュートを決め、いきなり見せ場を作った。中盤は相手に攻め込まれる展開が続いたが、12―22から再び田中が3Pを決めるなど、20―29で第1クオーター(Q)を終えた。第2Qに入っても田中の勢いが止まらず。序盤から2本のレイアップシュートを決めると、終盤にはこの日3本目の3Pシュート。前半だけで19得点を挙げた。43―53と差は広がったが、オーストラリアよりも高いシュート決定率で後半へ向かった。

 第3Qは開始16秒で宮沢夕貴(富士通)がゴールを奪うと、高田、渡嘉敷も立て続けにシュートを決めた。若手に触発され、ベテラン勢も躍動。59―67と8点ビハインドで第4Qへ向かった。

 第4Qでは序盤から宮沢が連続で3Pを成功させると、高田もセンターから3Pを決め、70―68と2点差に詰め寄った。

オーストラリアのタイムアウト直後、再び高田が一本を決め70―70と同点に。ターンオーバーから3点を失うも、すぐさま宮沢が取り返す。だが、その後は高田がシュートの精彩を欠き、24秒バイオレーションなどもあり、流れが相手に。73―78と再びリードを奪われた。巻き返しを見せたいところだったが、高さのあるディフェンスにも阻まれ、アジアの頂点にはわずかに届かなかった。

 日本代表は今年、コーリー・ゲインズ氏がヘッドコーチに就任。全員がコート内を自在に動く「ポジションレスバスケ」を掲げ、28年ロス五輪へ向けて始動した。

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