◆フィギュアスケート 名古屋市スケート競技会 みなとアクルス杯 第1日(20日、邦和みなとスポーツ&カルチャー)

 選手権男子ショートプログラム(SP)が行われ、2022年北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が、95・62点で首位発進した。

 26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンの初戦。

鍵山は4回転―3回転トウループの連続ジャンプを着氷させ、歓声を浴びた。4回転フリップでは転倒したものの「全てのジャンプを締め切って、出し切ることが今日の目標だったので。フリップも含めてよかったと思うし、次の試合に向けての課題も分かった」と、充実の表情を浮かべた。

 この時期に実戦に挑むのは異例という。金メダル獲得を目指すミラノ五輪に向け「次に繋がる演技を」と、一戦一戦の積み重ねを狙う。今季フリーは、20年前に荒川静香さんがトリノ五輪で演じ、金メダルを獲得した名作「トゥーランドット」だ。鍵山は「全部美しすぎず、全部を完璧にと思いすぎずに。100%練習通り出し切って、次につながる演技ができれば。初披露になるので、自分自身が一番最初に楽しんで滑りたい」と意気込んだ。

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