◆明治安田 J1リーグ▽第24節 岡山1―2神戸(20日・JFEス)

 リーグ連覇中の神戸が、岡山を振り切った。これでリーグ戦7試合連続負けなし(6勝1分け)。

今季初で、昨季リーグ戦連覇(23、24年)達成時以来となる首位に浮上した。

 前半30分、DF酒井高徳がペナルティーエリア付近から左足を振り抜く。一度は相手GKにセーブされたが、こぼれ球にMFエリキが素早く詰めて先制点を獲得した。

 1―0の後半19分には、「E―1選手権」連覇に貢献した日本代表FW宮代大聖が帰国後初の試合で早速得点。左サイドでFW佐々木大樹の体を張ったボールキープから右足のコントロールショットで決勝点をたたき込んだ。吉田孝行監督は「いつもの大聖らしさが出ていた。ドリブルの運び方、シュートの精度。いつも通り勝利に貢献してくれた」と、宮代のチームトップとなる9得点目を喜んだ。

 試合開始からハイプレッシャー、カウンター、つないでくるボールにも素早い寄せで対処するなど終始主導権を渡さなかった。後半50分には失点を許したが、試合後、吉田孝行監督は「全体を通して自分たちのサッカーはできたと思います」と、確かな手応えがあった勝ち点3を振り返った。リーグ連覇中の王者にとって、開幕から約5か月で“定位置”に戻った。開幕から負傷者続出で勢いが出なかった時期もあったが、ぶれない「勝ち方」を求めて、やはりこの位置まで来た。

指揮官は「1番上にいるというのは気持ちがいいこと」としつつ、「本当にJリーグは力の差がないチーム同士の戦い。最後に何位で終わるかが重要なので、気を緩めずにまたみんなでやっていけたら」と、かぶとの緒を締めて史上2チーム目の3連覇達成へ力を込めた。

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