◆天皇杯 ▽ラウンド16 町田1―0京都(6日・町田GIONスタジアム)

 町田はホームで京都と対戦し、1―0で勝利。クラブ史上初めて天皇杯8強入りとなった。

一進一退の攻防を繰り広げる中、後半14分にFW藤尾翔太が先制点を決めると、そのまま逃げ切った。後半戦から公式戦8連勝となり、黒田剛監督は「またクラブの歴史にも1つ、(新たな)扉を開けることが出来た」と笑顔を浮かべた。

 黒田監督はこの試合で、今季主に左ウィングバックを務めてきた日本代表DF中山雄太をボランチで起用。攻守において中盤で存在感を見せた中山に、指揮官は「頭脳的、戦術的にもうまくコントロールできる選手。色々試しながら使っていくことも、我々の駒を増やすことにつながる」と評価した。

 中山は6月21日の鹿島戦(2〇1)でケガから1か月ぶりの復帰をして以降、4試合ともベンチスタート。町田は現状ウィングバックで日本代表DF望月ヘンリー海輝とDF林幸多郎が存在感を発揮。DF菊池流帆の復帰以降、3バックも安定しているだけに、中山のボランチ起用がはまれば大きい。

 京都戦の準備にあたって、練習からボランチに入ることが増えた中山は「練習から手応えがあったので、練習通りやればいけるかなと。僕としては行ける自信もありました」。中盤の競り合いで優位性を作りつつ、攻撃でもアクセントを加えた28歳は「結果が欲しかった。個人の思いもそうですし、チームとしてもこのラウンドで退いてきたというのがある。

歴史を1個積み上げようという意味では、今日の結果を取る一員になれたのは大きかった」とうなずいた。

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