◆パ・リーグ 西武2―0日本ハム(7日・エスコンフィールド)

 日本ハムは7日、西武戦(エスコン)に0―2で敗れ、連勝は4で止まった。先発した達孝太投手(21)は、6回1/3を投げ5安打8奪三振無失点と好投。

走者を残しての降板となったが、先発の仕事を果たした。前回7月31日のソフトバンク戦(エスコン)で、5回7安打5失点と打ち込まれプロ初黒星。ショックを引きずることなく立て直し、西武のエース・今井と互角の投げ合いを演じた。

 マウンドを降りる達は、無念さをにじませていた。7回1死一、二塁と走者を残しての降板。115球と球数もかさみ「ちょっと三振多い分、球数も多かったですね。ランナー出してから球数多かったかなという感じです」。それでも2番手・玉井が後続を断ち、7回途中5安打8奪三振、無失点の好投。前回の初黒星からしっかり立て直した。

 相手エースとの投げ合いが刺激になった。西武先発・今井は7回1安打無失点、11奪三振の快投。「三振多いなと思いながら見てたんで、負けじと三振取ってやろうという気持ちはありましたね」。

先にマウンドを降りる形となり「あそこまでいったら意地のぶつかり合いじゃないですか。次は長くマウンドにいたいですね」と本音を漏らした。

 久しぶりのコンビで幅も広がった。1軍では初の梅林とのバッテリー。「最近使ってなかったカーブとチェンジアップを初球からだったり、追い込んでから出してくれた。久々にカーブでも三振取れたんで、その引き出しも戻ってきて良かった」。今季西武とは4戦目。研究される中でも新たな組み立てで、決定打は許さなかった。

 試合後、報道陣の前に現れた達は、Tシャツ、シャツ、パンツ、靴にバッグまで全て白のコーディネート。「白星に飢えてたんで全身白で来たんですけど、勝てんかったです」と苦笑した。それでも、新庄監督は「合格ですよ。7安打(実際は5安打2四球)打たれましたけど、ゼロで帰ってきてくれたら合格なんで」と評価。

初黒星も乗り越え投球の幅も広げる21歳が、優勝争いの中でさらに成長を遂げていく。

(山口 泰史)

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