第42回全日本少年軟式野球大会は11日、16チームが参加して神奈川・横浜スタジアムで開幕する。6年ぶりに出場する東海大静岡翔洋中は、小学生からの“幼なじみバッテリー”を軸に、初優勝を目指す。

 左腕・山村麻仁(3年)は、右足を内側に曲げる独特のフォームと制球を武器に春からエースを務める。「全イニングを無失点で抑える」と誓った。配球を組み立てるのは主将の松下海真捕手(3年)。全国予選だった6月の東海大会で、山村は1回戦で1失点完投、松下は決勝で勝ち越しランニングソロ本塁打を放った。

 頼もしいバッテリーだけでなく、他に4投手が控えており層は厚い。全国中学校軟式大会で2023年に優勝したが、今大会は05年の準優勝が最高成績。寺崎裕紀監督(35)は「投手力がずば抜けているので攻撃にも注力できる。優勝できる力はある」と自信をのぞかせた。12日に行われる横浜クラブ(開催地枠)との1回戦から始まる大会へ、松下は「初制覇を果たし、歴史を塗り替えたい」と威勢が良かった。(伊藤 明日香)

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