◆パ・リーグ ソフトバンク11―8西武(17日・みずほペイペイドーム)
直接対決を前に、17安打の打線爆発で弾みをつけた。4連勝で、優勝へのマジックナンバーは9。
西武・武内には過去、本拠地で苦戦してきた。今季も2度の対戦で2勝を献上し、計12イニングでわずか1得点、防御率0・75と抑えられている。昨季3試合でも23イニングで3得点、同1・17と好投を許したが、一気に攻略した。2回無死満塁から周東、柳町が連続押し出し四球で逆転。さらにクリーンアップがたたみかけた。牧原大、中村、栗原の3連続適時打が生まれ、一挙7点。3回も4連打でKOした。
腰の張りを抱える近藤が2戦連続で欠場。捕手の谷川原を今季初のスタメン右翼で起用し、当たった。2回無死一、二塁で猛攻を呼ぶセーフティーバントを決め、3回先頭でも左中間二塁打。周東にグラブをもらい、試合前にも周東に守備位置などの指示を依頼した28歳は「昨年は優勝争い中も2軍。グラウンドに立てて幸せ」と暴れ、小久保監督も「彼の働きがすばらしかった」と絶賛した。
昨季からは本職に専念していたが、打撃好調を買い、2週間前に準備を通告。武内との前回の対戦で本塁打を放ったこともあり、出番が来た。一方で近藤もフリー打撃を再開し、ラストスパートの準備は着々。指揮官は新庄ハムとの戦いに「思い残すことなく。わくわく、ドキドキして勝ちにいく」と備えた。この日からのホームでは7、8月に5戦全勝だった「カチドキレッド」の特別ユニホーム。いよいよカウントダウンが本格化する。