◆第172回天皇賞・秋・G1(11月2日、東京競馬場・芝2000メートル)

 マスカレードボール(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父ドゥラメンテ)は、東京で高いパフォーマンスを見せており、古馬と初対戦でも十分、勝負になるとみる。

 前走の日本ダービーはクロワデュノールに0秒1差2着。

共同通信杯で勝利に導いた坂井瑠星騎手は「ポテンシャルはG1級」と早い時期から素材の良さを評価しており、その言葉通り世代トップクラスの走りを見せた。

 皐月賞3着後に横山武史騎手は「中山は得意ではないけど、能力だけでここまできました」とコメント。舞台適性があるとは言えないなか、価値の高い走りだった。

 東京のG1が、頂点に立つ絶好のチャンスであることは間違いない。秋初戦からクリストフ・ルメール騎手を起用してきたところにも関係者の期待の大きさが表れている。(浅子 祐貴)

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