◆米大リーグ ワールドシリーズ第6戦 ブルージェイズ1―3ドジャース(31日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)
ドジャース・山本由伸投手(27)が31日(日本時間11月1日)、2勝3敗と連覇へ崖っぷちで迎えたワールドシリーズ(WS)第6戦の敵地・ブルージェイズ戦に先発し、6回5安打1失点6奪三振。3試合連続完投はならなかったが、ポストシーズン通算6勝目は日本人最多記録を更新。
ドジャースは3勝3敗として1998年~2000年のヤンキース以来、球団としては史上初のWS連覇に逆王手。山本は最速97・3マイル(約156・6キロ)、球数96球の熱投で勝利に大きく貢献した。2点リードの9回には回またぎで2イニング目となった佐々木朗希投手(23)が無死二、三塁の大ピンチを招いたが、4番手のグラスノーが“神救援”で試合を締めた。山本は「リードを守って最後までいきましたし、ピンチはもちろんありましたけど、今日の試合に勝てたので最高だったと思います」と2番手ロブレスキを含めた救援陣をたたえた。
初回は1死からルークスを三塁マンシーの失策で塁に出したが、2戦連発と好調の3番ゲレロをカーブで三ゴロ併殺。2回は4番ビシェットをスライダーで空振り三振に斬るなど多彩な変化球を駆使した。味方が3点を先制した直後の3回は先頭バージャーにこの日初安打となる左翼線二塁打を許すと、2死三塁でこの日右脇腹痛から復帰した1番スプリンガーの中前適時打で1点を返された。
4回はビシェットに1死から左前打を許したが、続くバーショをスプリットで二ゴロ併殺で切り抜けた。5回はカーク、バージャーから連続三振を奪い、クレメントに遊撃内野安打を打たれたが、ヒメネスを中直で無失点。5回の時点で75球、4安打1失点と安定した投球を見せた。
3―1の6回。
山本はナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦の敵地・ブルワーズ戦、WS第2戦の敵地・ブルージェイズ戦と2試合連続で9回1失点の完投勝利。ポストシーズン(PS)の完投勝利は日本人初の偉業、メジャー全体でも17年10月14日(同15日)のバーランダー(当時アストロズ)以来8年ぶりの快挙だったが、PSの2登板連続完投は通算216勝右腕のC・シリング(Dバックス)が01年に達成して以来24年ぶりだった。同年のシリング以来で直近50年では4人目、WSで2試合連続完投なら92年のグラビン(ブレーブス)以来33年ぶりの3試合連続完投は逃したが、十分に仕事を果たした。
延長18回、試合時間6時間39分の死闘となった第3戦では結局投げなかったものの、ブルペンで肩を作った由伸。その影響については「この1週間で2往復目のトロントなので、そういった疲れは少し感じていましたけど、投球自体の調子は前回と比べて今日の方が良かったですし、結果的には6イニングでピンチを抱えながらにはなりましたけど、野球の調子自体は今日の方が良かったと感じました」と話した。










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