◆米大リーグ ワールドシリーズ第7戦 ブルージェイズ―ドジャース(1日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が1日(日本時間2日)、3勝3敗で迎えたワールドシリーズ第7戦の敵地・ブルージェイズ戦に「1番・投手」でスタメン出場し、2点を追う5回1死一塁の3打席目は、2番手右腕のバーランドと対戦し、この日2本目の安打となる右前安打を放った。

 ブルージェイズの先発は通算221勝でサイ・ヤング賞3度のマックス・シャーザー投手(41)。

第3戦で対戦した際には、直球を捉えて右翼へ本塁打を放つなど、2打数2安打だった。1回表先頭の1打席目は低めのチェンジアップを捉えて中前安打、スミスの一ゴロで二塁、フリーマンの中飛で三塁に進んだが、ベッツが遊ゴロに倒れて先取点とはならなかった。

 初回のマウンドは、先頭のスプリンガーに左前安打を許すも、その後の打者から2者連続三振を奪って無失点。2回は2安打と四球で2死満塁のピンチを迎えたがヒメネスから空振り三振を奪ってガッツポーズを見せて吠えた。3回2死走者なしの2打席目は、左中間にいい当たりをはじき返したが、左直に倒れた。

 打席の直後とあって3回裏の登板前はベンチ裏に3分ほど下がり、マウンドに向かう際には痛烈なブーイングも受けた大谷。先頭のスプリンガーに左前安打を許すと、犠打、ゲレロを申告敬遠で歩かせて1死一、三塁で4番のビシェットを迎えると、初球のスライダーを中堅左へ運ばれ、先取点の3ランを浴びるとガックリして両手を両膝についてうなだれて、そのまま降板となった。2回3分の1で51球を投げて5安打3失点、最速100・9マイル(約162・4キロ)だった。

 ドジャースは2勝3敗と崖っぷちに立たされた第6戦で接戦を制して逆王手。3回に大谷への申告敬遠四球なども絡んでスミスの適時二塁打、ベッツの2点適時打で3点を先制すると、先発した山本由伸投手(27)が6回1失点と好投した。7回以降はロブレスキ、朗希、グラスノーとつなぎ、ピンチもあったが2点差を守り抜いて逆王手をかけた。

 大谷は第3戦で2本塁打、4安打、4敬遠など5四球で全9打席で出塁。

先発して7回途中4失点だった第4戦、翌第5戦は安打が出なかったが、第6戦の4打席目に3試合、17打席ぶりの安打となる左中間フェンス直撃の二塁打を放っていた。

 勝てば球団史上初となる2年連続ワールドシリーズが決まり、負ければ1993年以来32年ぶりにブルージェイズが頂点に立つことになる運命の一戦。7回途中93球を投げて4失点で敗戦投手になった第4戦から中3日で先発のマウンドにも上がった。

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