◆米大リーグ ワールドシリーズ第7戦 ブルージェイズ4―5ドジャース=延長11回=(1日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャースが1日(日本時間2日)、3勝3敗で迎えたワールドシリーズ第7戦の敵地・ブルージェイズ戦で勝ち、球団史上初となる2年連続ワールドシリーズ制覇の偉業を達成した。連覇を果たすのは、1998~2000年に3連覇を果たしたヤンキース以来で21世紀初の快挙。

第5戦終了時点で2勝3敗と追い詰められたが、敵地で2連勝して頂点に立った。大谷翔平投手(31)と山本由伸投手(27)は移籍後2年連続での制覇、今季加入した佐々木朗希投手(23)は1年目での頂点となった。

 勢いか万全か。これまでリーグ優勝決定シリーズを「4勝無敗」で突破したチームと、「4勝3敗」で突破したチームのワールドシリーズの対戦は、1985年にリーグ優勝決定シリーズが7試合制となって以降、これまでの4度あったが、いずれも4勝3敗で勝ち上がったチームが勢いに乗ってワールドシリーズを制覇していた。5度目の今季は、無傷4連勝で勝ち上がったドジャースが負のデータをぶち破って頂点に立った。

 大谷もリーグ優勝決定シリーズ直後には「休みを挟めるのはすごくいいことだと思います。(ポストシーズンは)1試合の重みが違うと思うので、みんな疲労がたまっているんじゃないかなとは思いますし、その中でゲームがない中でいかに実戦の感覚を養っていくかは課題だと思うので、そこが難しいのかなと思います」と口にしていた。

 ◆「無傷4勝」VS「4勝3敗」のワールドシリーズ

 ▽1988年 ドジャース4―1アスレチックス

 ▽2006年 カージナルス4―1タイガース

 ▽  07年 レッドソックス4―0ロッキーズ

 ▽  12年 ジャイアンツ4―0タイガース

 ▽  25年 ブルージェイズ3―4ドジャース

 ※12年ジャイアンツまでの4例はリーグ優勝決定シリーズで4勝3敗だったチームがワールドシリーズを制覇、無傷4連勝だったチームが敗れていた。

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