◆明治安田J1リーグ▽第36節 京都0―3横浜FM(9日・サンガS)

 横浜FMが敵地で3位の京都に3―0で勝利し、今季初の3連勝で残留を決めた。

 勝てば残留が決まる横浜FMと、引き分け以下で優勝の可能性が消滅する京都の一戦は、立ち上がりから両チームが激しい攻防を繰り広げる。

 横浜FMは前半16分にFW谷村がゴール前で決定機を迎えたがシュートは左に外れる。

 直後には京都が連続でチャンスを迎えるが、GK朴が好セーブを披露した。

 前半28分に横浜FMは植中が倒されてPKを獲得するも、クルークスの右へ蹴ったシュートは京都GK太田がセーブ。それでも、残留への執念を燃やす横浜FMは、前半35分にクルークスの左CKをFW谷村が頭でねじ込んで先制した。

 前半終了間際には京都の宮本、佐藤が連続でミドルシュートを放つも、ここもGK朴がセーブ。前半は横浜FMが1―0でリードして折り返した。

 後半は立ち上がりから京都が猛攻を仕掛ける。MF福岡、DF福田をピッチに送り込んでギアを上げると、後半7分にトゥ―リオがエリア内でシュートを放つもGK朴がまたもセーブ。同19分に京都はケガから復帰したFWエリアスを投入して勝負に出る。

 しかし、次の1点は横浜FMが奪った。防戦一方だったが、後半27分に高い位置でのボール奪取から裏に抜け出したFW谷村がゴール前に横パスを送ると、途中出場でピッチに立った天野が右足シュート。GKに阻まれたがこぼれ球を左足で押し込んで貴重な追加点。

さらに終了間際に植中が追加点を決めて試合を決めた。

 横浜FMは前半戦の19試合終えてわずか3勝だったが、後半戦はこれで17試合で8勝(2分け7敗)。最下位のどん底も味わったが、中盤以降で勝ち点を積み上げ、驚異の巻き返しで生き残った。

 京都は6戦ぶりの敗戦で4戦未勝利となり、悲願の初優勝の可能性が消滅した。

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