日米通算4367安打を記録したマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(52)が8日に続き、9日も新潟・中越高の球児へ指導を行った。

 打撃練習中にはケージの裏で、生徒からのさまざまな質問に答えた。

同校の主将から、主将としてのあり方を問われると「WBCのときはそういう立場にあったけど、キャプテンになったこと(自体は)ない」と明かした上で「主将はみんなが見ている。基本的に人は弱いし、さぼったり、きょうはやめておこうという気持ちでやめたりする。主将はどういう態度で取り組んでいるのか、チームメートのみんなが見ている。つらいけど、やらないといけない。それができるから、主将に指名されているのだと思う」と背中を押した。

 また、「気持ちを出し過ぎてしまう、試合に入り込みすぎてしまう」とキャプテンから再び相談を受けると、「感情的になると視野が狭くなる。子どものころは(感情的になることが)あったけど、ろくなことがなかった。僕の顔を見たら『怒られるかな』となるから、(熱くなりそうになったら)僕の顔を思い出して。(思い出したら)冷静になる。それもテクニックの一つ」とアドバイスを送った。

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