巨人の投手陣が9日、野手陣に続いてメトロノームを使用した練習を取り入れた。7日に石井琢朗2軍監督(55)が一定の音をスピーカーで鳴らし、野手に3秒に1度の素振りを20分間課したが、この日は育成3年目・森本哲星が使用。

今季、3軍で22試合で3勝1敗、防御率3・21の成績を残した左腕はG球場室内のブルペンで一定の間隔で流れる音にのりながら次々とボールを投げ込んだ。

 森本の横に、山口2軍投手チーフコーチがスマートフォンを持って立った。メトロノームの音を流し、音に合わせて変化球も交えながらテンポよく約50球を投じた。山口コーチはリズムよく投げられればリリースポイントが安定するとし、「1球1球、間延びするとリリースの感覚がぼやける。テンポを上げてずれが小さくなると修正しやすい」と説明。大竹2軍投手コーチも広島時代に取り組んだことがあるという。

 森本は「走者が出たときに考え過ぎて打者と勝負ができない時があった。テンポよく投げるのが大事だと思いました。いいフォームで投げられる感じはします」と効果を口にした。2軍の新指揮官が就任して5日目。早くも新風を吹き込んでいる。(臼井 恭香)

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