9日放送の日本テレビ系「おしゃれクリップ」(日曜・午後10時)に、俳優の渡辺謙(66)が出演。“師匠”と慕う俳優・山﨑努(88)からのメッセージに涙を流した。

 渡辺が22歳の時に舞台での共演で出会った。闘病中で声だけを届けた山﨑は「謙がオーディションで入ってきた。素直でやる気満々、何をやっても楽しいみたいな愉快な青年でした」と振り返った。

 渡辺が米国に渡った時には「英語もできない、歌も歌えないくせにブロードウェーで主役をやるっていうんだからさあ、あの時だけは、どうかなあってすごく心配だった。謙やめておけと言うわけにもいかない。だから心配しましたよ。このことは初めて言う、反対だったっていうことは。だから謙も知らないと思います」との言葉を聞くと、渡辺はタオルで涙をぬぐった。

 そして、「僕は60歳でやめたんです、舞台俳優は。謙の体力から言えばもう少し融通が利くというか、成熟した考えを持ってますから、映像も期待してるけども、舞台もやってほしいと思います。僕より長くやってほしい。映像は死ぬまでできますからね」と渡辺への希望を語った。

 最後に、今後の渡辺に向けて「あまり守りに入らないで、今までの謙のスタイルでこれからもやってほしいと思います。自由に奔放にやってください。必ずいい結果になると思います。期待してます。大丈夫です、大丈夫、そのまま行こう!」とメッセージ。これを聞いた渡辺は笑顔を見せながらも涙が止まらなかった。

 山﨑の言葉に「改めてうれしかった」と話した渡辺。山﨑の存在について「こういう世界でお父さん、オヤジみたいなところがありますね。ほめてもらいたいわけじゃないですけど、見ててもらいたいなっていうのもあるし、どこかその背中を追いかけてる感じはあるなあ」と語った。

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