J2秋田は10日、朝比奈伸強化部長が2025年シーズンをもって退任すると発表した。チームは9日のいわき戦に2―0と勝利し、21年の初昇格以来、5年連続でのJ2残留が決定。

23年に就任した朝比奈強化部長は、24年にJ3松本からFW小松蓮(今夏J1神戸に移籍)を獲得するなど、チーム強化に尽力した。

 朝比奈氏はクラブを通じてコメントを発表。「2009年に前身のTDKサッカー部でプレーヤーとして引退をさせていただいたこの秋田の地で、クラブを強くするという仕事に携われたことは、大きなやりがいと責任を感じる3年間でした。この間、チームは『J2定着』という絶対的な目標とともに、『J1にチャレンジする足掛かりをつかむ』ことを目指し、選手・スタッフともに全力で戦ってきました。プレーオフ進出、J1昇格という目標を達成できなかったことは悔しく、心残りです。今季は開幕連勝を飾ったものの、第3節以降は苦しむ中で、巻き返し、残留を決めてくれた仲間たちの戦いに、この3年間で培ってきた秋田の自力を見ることができたと感じています。また、秋田からJ1に羽ばたいた選手も増えました。ここに来れば、プレーヤーとしても、人間としても成長できる。

そのような流れの一端を担えたのであれば、これほどうれしいことはありません」などと感謝の思いをつづった。

編集部おすすめ