大相撲 ▽九州場所2日目(10日、福岡国際センター)

 横綱・豊昇龍(立浪)が小結・隆の勝(常盤山)を押し出し、初白星を挙げた。鋭い出足から右のど輪で相手を起こし、わずか1秒6で土俵外に運んでの完勝。

支度部屋で「集中してやった。(動きは)悪くないと思う」と手応えを示した。

 初日の伯桜鵬戦は左張り差しに失敗し、寄り倒されて金星を配給した。横綱昇進5場所目での初制覇に向け、痛恨の黒星発進となったが「立ち合いが甘かったのは僕のせい」と反省。「終わったことは何もできない。次のことを考えて一日一番集中していく」と切り替えた。

 初日黒星から立て直し、土俵下で見守った九重審判長(元大関・千代大海)も「昨日の反省を生かして一気に出た。押すことが大事。横綱が押すと、あのようになる」と評価。八角理事長(元横綱・北勝海)も「こういう相撲が取れるのだから。気力だよ。こういう相撲ですよ」とうなった。

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