元日本テレビアナウンサーでフリーの馬場典子さん(51)が10日、消化管からの出血のため8日に急死した日本テレビの菅谷大介アナウンサー(享年53)の訃報に接し、スポーツ報知などに追悼のコメントを寄せた。馬場アナは、菅谷アナと同じ1997年入社の同期社員だった。

【馬場典子アナの追悼コメント(以下、全文)】

 治療を懸命に続けていて、体調の波もある中で「今度ゆっくり話そうね」という約束が果たせないままとなってしまいました。

 お互い同期や同年代の友人との早過ぎるお別れも経験して、会える時に会いたい人と、と思っていたはずなのに、本当に残念です。そう思っている同期が、友人知人が、たくさんいます。

 アナウンサー同期5人の中でただ1人3歳年上だったすがっちは、いつも私たちより一歩先を見て、一歩ほど引いて見守ってくれていました。

 今年5月にアナウンス部に寄った時、そんなすがっちが部屋全体を巻き込むように明るく大きな声で、若手にあれこれ指導していました。

 「昭和のオヤジの絡み方してる」なんてからかいながら、アナウンサー人生で体得してきたものを伝え残しておきたい、という思いを感じました。

 アナウンサーという仕事は、人生経験を重ねたからこそ分かる痛みがあり、喜びがあり、表現できることがあり、すがっちだからこそ伝えられることがこれからまだまだある中で、それを楽しみにしていた同期として一視聴者として、とても悔しく寂しい気持ちです。

 その後、小さなお子さんを遺(のこ)していかれた方のことを、「皆さんからの弔意を頂いて、お父さんのすごさはきっと後で分かる」「思いは伝わる」「奥様と子どもたちで頑張っていけるはず」と話していたすがっちの言葉が思い出されます。私も同じ気持ちで祈っています。

 すがっち、直接伝えられなくてごめんなさい。たくさん、たくさん、ありがとう。

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