結成15周年の今年4月にメジャーデビューした男女デュオ「T字路s(ティージロス)」が、このほどスポーツ報知のインタビューに応じ、12日発売の新アルバム「MAGIC TIME」をアピールした。
インディーズで活動した15年間ではベストアルバムも発表し、音楽界で知られた存在だった2人が新たな扉を開いた。
伊東の個性でもあるハスキーで野太い声は、大学時代に自ら“発見”した。「意外と喉が強いことがわかった。ジャニス・ジョプリンやティナ・ターナーみたいなシャウト系のボーカルに憧れて歌ってみたら『あ、出る!』って気づいた」。歌声に篠田がほれ込み、2010年にT字路sを結成。グループ名は、伊東がそれまで10年以上続けていたバンドが解散したことに起因する。「人生の壁にぶち当たった時に始めた。最初は変な名前とよく言われたけど、一度聴いたら忘れず、一度見たら目に残る名前にしたかった」
11年には早くもフジロックフェスティバルに出演。その後も北海道から沖縄まで、年間約100回のライブを重ねた。
現在では千原ジュニアやバイきんぐ・小峠英二など、お笑い界を中心に著名人のファンも多い。お笑いコンビ・オズワルドは、15年からT字路sの楽曲「これさえあれば」を出ばやしに使用。ライブも共催するなど親交が深く、4月に発売したメジャーデビュー曲「美しき人」ではミュージックビデオにも出演している。
同曲を収録したアルバム「MAGIC TIME」は、全てが生演奏。伊東は「日々の泣き笑いに寄り添うような大衆音楽を目指している。ふとした瞬間に隣にいられるようなアルバムにしたいと思った」。日本屈指のギタリスト・佐橋佳幸氏にプロデュースを依頼し「料理で言えば塩焼きで出すしかなかったものが、T字路sらしさを残していろいろな調理法で各国料理になった」と感激した。
17日からは全国ツアー「MAGIC TRAVELLIN’ BAND TOUR 2025」で全国7都市を巡る。以前は観客が3人しかいなかったライブもあったが、篠田は「お客さんが少ない時も手を抜かずにやってきたので、それが生きている。お客さんが3人だろうが3000人だろうが、結局全力でぶつかるのはブレない」。
伊東は昨年3月まで、建築特許関係の会社に事務として25年間勤めながら音楽を続けた。かつて大工のアルバイトと掛け持ちで演奏していた篠田にも、譲れないものがある。「AIが進出する今、AIには作れない伊東さんの声や演奏を感じてほしい。時代と逆行した音かもしれないけど、いつまでも色あせないものだと思うし、これからも追求していく」。異色の2人が奏でる生音は、魔法のように深みを増していく。(堀北 禎仁)
◆T字路s 伊東妙子と篠田智仁のデュオで2010年結成。インディーズ時代はオリジナルとカバーを合わせて6枚のアルバムを発表。23年はベスト盤に加え、日テレ系連続ドラマ「だが、情熱はある」の劇伴音楽などを手がけた。最新シングルは8月20日発売の「このままでいいのさbaby」。

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