大リーグのGM会議は11日(日本時間12日)から3日間、米国ネバダ州ラスベガスで開催される。集合日の10日(同11日)は30球団のGMなど首脳陣、代理人ら関係者が現地入りした。

 レッドソックスのブレスローGMは補強ポイントに「中核を打てる打者」と「先発投手」を挙げた。ポスティング制度でメジャー移籍を目指す日本人選手については「特定の選手についての言及は避けたいが、過去数年にわたって、日本人選手がチームの強化に貢献していることを強く認識している。特に投手サイドで、我々は成功してきたと言えるだろう」と語った。

 ブレグマン三塁手がFAとなった今オフ。中軸を任せる打者の補強は急務だ。チームの総本塁打数はリーグ15球団中9位(186本塁打)だったが、総得点は同3位(786得点)と上位だった。同GMは「プレーオフは本塁打で決着がつく試合が多かったが、今季の我々は一発頼りでなく、色々な得点パターンがあった。本塁打だけが得点源という考えには固執したくない。左打者ならグリーンモンスターを有効に使えるし、引っ張って飛ばせるなら右打者でもいい。ただ、ボールをインプレーにすることでダメージを与えられることは、現実だ」と、確実性を重視する。

 その上で、「多様性は有益だ。内外野を守れる選手を柔軟に起用し、9月からポストシーズンに掛けて、マサ(吉田正尚外野手)がDHとして攻撃の核となった。

市場がどう形成されるか見なければいけないが、得点の生産性を高めることが必要だ」と言及。本格的長距離砲として注目される村上宗隆内野手、コンタクト能力に優れた岡本和真内野手といったタイプの違いも、獲得方針に影響しそうだ。「米国選手でさえ難しい選手の評価。海外の選手は更に困難となる。選手のデータやメトリックス、スカウトの報告、ビデオとあらゆる側面から、可能な限りの情報を集めている」とブレスローGMは引き続き見極めを進めていく意向を示した。

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