巨人は11日、中川皓太投手が8月に取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、残留することが決まったと発表した。

 経験豊富なリリーフ左腕として長年ブルペンを支えてきた中川。

大卒10年目の今季は開幕2軍スタートながらチーム最多63試合に登板し、キャリアハイの36ホールドをマーク。6年ぶり2度目の60登板超えで復活を印象づけた。

 FAについては今オフの権利行使も視野に検討を進めていたが、球団から複数回の残留交渉で熱意を伝えられ、熟考した上で決断を下した。今季年俸8500万円からの増額と複数年契約を提示されたとみられる。

 東海大から15年ドラフト7位で入団し、19年に自己最多67登板で17ホールド、16セーブ。チームに欠かせない投手へと成長した。31歳にして生え抜き投手ではチーム最年長。11年目の来季も巨人のため、覇権奪回のために力を注ぐ。

 ◆中川 皓太(なかがわ・こうた)1994年2月24日、大阪府生まれ。31歳。山陽高(広島)では甲子園出場なし。東海大では主に先発として活躍し、4年時は春秋連続でリーグ最優秀投手賞を獲得。

15年ドラフト7位で巨人入団。1年目にプロ初登板し、19年に自己最多67試合に登板。通算334登板で14勝17敗、120ホールド、38セーブ、防御率2・94。183センチ、86キロ。左投左打。

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