女優の徳永えりが11日、自身のインスタグラムを更新し、8日に肺炎で亡くなった俳優の仲代達矢さんを悼んだ。

 徳永は仲代さんと映画「春との旅」で共演し、仲代さん演じる主人公の孫娘役を演じた。

 徳永は「仲代達矢さんを思い浮かべると、大きい背中が見える。ズンズン歩いて行く姿を私は必死で追いかけて、ようやく追いついたと行く手を阻(はば)んでも、ものすごい力で跳ね返されて、また歩き出してしまう。私は仲代さんと睨(にら)み合っていた。これはもちろん、映画『春との旅』の撮影中のお話。実際の仲代さんはとても優しくてあたたかい方でした」と撮影を振り返る。

 そして、「撮影中他者と話すことを禁止されていた私は、ひとりで黙々と撮影をこなす日々で。広いロケバスで1人、撮影時間を待っていた私のところに突然仲代さんが来て、マイクの電源を切るように指示され急いでオフにすると、優しくほほえみながら、『えり、大丈夫か』と。この言葉に私はどれだけ救われただろうと、思い出しては涙が止まりません。さみしいです」と思いをつづった。

 最後に、「仲代達矢さんの孫娘を演じられて幸せでした。おじいちゃん、ありがとう。心よりご冥福をお祈りします」と悼んだ。

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