巨人の丸佳浩外野手(36)が11日、6月3日に肺炎のため亡くなった長嶋茂雄さん(享年89)の偉大な功績をたたえ、来季から創設される「長嶋茂雄賞」の受賞に意欲を見せた。長嶋さんと同じ千葉県出身。
柔らかな表情とは対照的に、丸の言葉には強い意志が秘められていた。G球場の室内練習場でマシン打撃などで汗を流すと練習後、来季から新設される「長嶋茂雄賞」への思いを明かした。
「ピッチャーの『沢村賞』のように、野手の一つの目標としてできる。長嶋さんの賞だから恐れ多いけれど、受賞できるとしたら選手として本当に光栄なこと。取りたいね。辞めるまでに少しでも可能性のあるくらい活躍したい」
長嶋さんへの感謝は尽きない。18年オフに広島からのFA移籍を熟考した際には「一緒に野球ができたら僕としてもうれしい」と熱い直筆の手紙を送られた。21年6月には不振で2軍落ちしていた自身のために「直接伝えたい」と、長嶋さんがG球場を電撃訪問。構えの姿勢や体重移動を、身ぶり手ぶりを交えながら、熱血指導を受けた恩がある。「プロ野球=長嶋さんみたいな。
18年目の今季は、開幕直前の3月22日のロッテ戦(東京D)の走塁時に負傷。「右大たい二頭筋筋損傷」のため大きく出遅れた。最終的に90試合に出場して打率2割6分7厘、6本塁打、26打点の成績。チームも優勝を逃し、CSも第1Sで敗退。不本意な1年を過ごした。巻き返しを期し、自主調整を任されているオフもG球場で精力的に汗を流す。
26年に「長嶋茂雄賞」を獲得することはすなわち、残り71本に迫る通算2000安打、同38試合の通算2000試合出場、同11本の通算300本塁打、同56打点の通算1000打点などを達成する、メモリアルな1年になることが予想される。「(チーム内の)役割はそれぞれあるから、それをしっかりできるように。野球も色々な方に見てもらえるようになった。よりたくさんの人に興味を持ってほしい」。
◆長嶋茂雄賞概要
▼制定者 日本野球機構(NPB)、読売新聞社、日本テレビ放送網
▼選考 プロ野球OB選手などで構成する「選考委員会」(日本シリーズ終了後に開催)で決定。
▼表彰 「NPB AWARDS」において行い、正賞はコミッショナーが授与する。
▼正賞、副賞 正賞は記念メダル、副賞は賞金300万円。
▼事務局 日本野球機構内に置く。










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