巨人・阿部監督は「長嶋茂雄賞」が自チームから選出されることを願った。ミスターの功績をたたえ、来季から野手一人に贈られる新タイトル。

「それはもちろんそうだし、ファンに感動だったり、そういうのを与えられる選手がプロだと思うので」と期待した。

 阿部監督のプロ1年目の監督が長嶋さん。ファンを喜ばせるスター性を近くで学んだ。その大先輩の名がつく賞。選考基準や選考委員など詳細は今後、決まり次第発表されるが、走攻守で活躍し、プレーで魅了した選手を12球団から一人選ぶ。「ずっと語り継がれる方だと思うので。選ぶ人の方が難しそうだね」と率直な受け止めも口にした。

 現役時代の12年には正捕手として打率3割4分、27本塁打、104打点で首位打者、打点王で日本一に導き、その年のプロ野球発展に最も貢献した人に贈られる正力松太郎賞を受賞した。名前がつく賞は大きな名誉。長嶋茂雄賞にふさわしい選手が出てくればチームは明るくなる。(片岡 優帆)

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