日本代表は11日、千葉県内で国際親善試合ガーナ戦(14日・豊田ス)に向けたトレーニングを行った。初招集のFW後藤啓介(20)=シントトロイデン=は、191センチの長身に加え、豊富な運動量が武器で、新たなオプションとなりうる存在。
そびえ立つ長身に鮮やかな金髪。20歳の新鋭は、立ち姿だけで存在感を放った。この日朝帰国したばかりの後藤は、ピッチでの練習には参加せず、室内調整のみ。練習後に応じた取材では「もっと早く(日本代表に)選ばれたかったですけど、アピールしたい」と初々しさと高揚感を並べた。
潜在能力は十分だ。磐田では17歳でトップチームでデビューを飾り、18歳で海外移籍を果たした。今夏には数々の欧州クラブから完全移籍の問い合わせを受けたが、後藤を高く評価するベルギー1部の名門アンデルレヒトは売却しなかった。さらに価値が高まると見込まれている証拠で、成長を促すためにレンタル移籍でシントトロイデンへ渡った。魅力は191センチの長身と、サイズからは想像しがたい走力だ。「運動量には自信があります」と語るように、攻守に関わるダイナミックなプレーで、シントトロイデンで今季4ゴール。才能が開花しつつある。
かつて日本代表には190センチの平山相太ら大型FWが選出されたが、190センチ以上でW杯に出場したストライカーはいない。W杯上位進出には高さと強さがある世界のDFたちと互角に渡り合えるFWが必須。その可能性を秘める後藤は「足元(の技術が)あって、高くて強い選手になれれば、日本をもう一個先に連れていける存在になれると思う」と自覚も十分だ。
今夏、シントトロイデンへの移籍をきっかけに「何かを変えたい」と金髪にした。トレードマークだった本田をマネしたわけではないが、志は同じように高い。エースの上田を始め、4人のセンターFWが選出された中でも「4人目じゃなく、しっかり1番手として試合に出られるように、と思っています」。その言葉にはかつてのエース本田と同じく、強い意志が宿っていた。(金川 誉)
◆日本代表の過去の主な190センチ以上のFW
▽ハーフナーマイク 代表FWで歴代最長身の194センチ。11年に初招集され、同年10月のブラジルW杯アジア3次予選のタジキスタン戦で代表初ゴール。通算18試合4得点
▽平山相太 190センチの超大型FWとして国見高時代から脚光を浴び、代表デビュー戦となった10年1月のアジア杯予選イエメン戦のハットトリック。代表通算4試合3得点。
▽松浦敏夫 日本鋼管でプレーした190センチの大型FWで、1987年9月18日・ネパール戦などで得点を決めるなど通算6得点。
◆後藤 啓介(ごとう・けいすけ)2005年6月3日、静岡・浜松市生まれ。20歳。カワイ体育教室SC、磐田U―15、同U―18を経て、高2の冬にトップ昇格。23年11月にベルギー1部アンデルレヒトに期限付き移籍し、24年12月に完全移籍。今季は同1部シントトロイデンに期限付きで加入。191センチ、78キロ。

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