MLBは11日(日本時間12日)、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって決まるナ・リーグ最優秀監督賞を発表し、ブルワーズのP・マーフィー監督(66)が昨年に続いて2連覇を果たした。

 ナ・リーグ中地区のブルワーズは今季、97勝65敗の勝率5割9分9厘でメジャー最高勝率で同地区3連覇を達成。

7月には日本人として初めて米野球殿堂入りしたイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が「今のMLBの野球は、戻りつつあると思うんですよね。頭を使わなきゃできない、考える野球に戻りつつある。例えば、直近で見た相手ではブルワーズがそんな野球をしてました。今一番強いチームです」と称賛。ドジャース大谷翔平のような圧倒的なスター選手は不在ながら、イエリチ、コントレラスらを中心に機動力なども駆使して球界を席巻した。投手陣ではペラルタが17勝で最多勝、怪物新人のミジオロウスキーも存在感を示した。

 マーフィー監督はカブスに移籍したカウンセル監督の後任として昨季から指揮官に就任。選手時代にメジャー経験はないが、1年目から球団史上初の最優秀監督賞を受賞していた。しかし、今年のポストシーズン(PS)では地区シリーズでカブスを3勝2敗で倒したが、リーグ優勝決定シリーズでドジャースに4連敗で敗退。同第4戦では大谷に7回途中無失点10奪三振&3本塁打という歴史的パフォーマンスの前に沈んだ。

 今季の同賞ファイナリストには今年のPSでドジャースに敗れた3チームの指揮官がそろった。マーフィー監督が1位票を27票集めて141ポイントを獲得。

2位がレッズ・フランコーナ監督で49ポイント、フィリーズ・トムソン監督が32ポイントで3位だった。なお、3チームを破るなどして球団史上初のワールドシリーズ連覇を成し遂げたドジャース・ロバーツ監督には1位票どころか3位票すらなく、0ポイントだった。

編集部おすすめ