東京・墨田区スポーツ協会に加盟する「墨田区ラグビーフットボール協会」(しもむら緑会長、大谷浩一郎理事長)が9日、中学生からシニアまでを対象としたラグビーの区民スポーツ大会「墨田区ラグビー大会」を錦糸公園野球場で開催した。区内に専用グラウンドがないことから昨年5月に人工芝の野球場で初開催し、今回で4回目。

東京向島ロータリークラブから墨田区に寄贈された可動式ラグビーポールも常置され、ラグビーを通した地域連携、競技の地域浸透の活動に区内外から多くの参加者が集まった。

小雨が舞う肌寒さも感じさせない熱気がグラウンドを包み込んだ。午前中は中高校生対象のラグビークリニックが行われ、獨協、東海大高輪台、開成、都立葛西工科などが参加。午後からは日本ラグビーフットボール協会(JRFU)の「スクラム・ジャパン・プログラム助成金」を活用した認可事業として15人制ラグビーの試合を開催した。

区内にはラグビースクール以外のラグビーチームがないため、区外からクラブチームを招待してグラウンドを提供、試合の運営を主管することで区民にラグビーの認知度を向上させるのが狙いで、区外にも墨田区のラグビー環境を周知することで競技の普及を図ることも目的に行われた。

招いたチームは、1947年設立の日本最古のラグビークラブのひとつ「エリスクラブ」。ラグビーはパンツの色によって年齢が分かれ、40代は白、50代は紺、60代が赤で黄が70代、紫は80代、金は90代になっており、この日は白紺メンバーにエクスターズが挑み、赤黄メンバーにはくるみクラブが臨んだが、いずれも0ー67、7 29で敗れ、伝統チームの実力と貫禄を実感する形に。それでも世代を超えてラグビーの魅力を感じる貴重な時間となった。

この日の「墨田区ラグビー大会」は、第78回墨田区民スポーツ祭(主催・墨田区、墨田区スポーツ協会)のなかで、今年で設立11年目を迎えた墨田区ラグビーフットボール協会が開催。開会式には山本亨区長を始め、墨田区スポーツ協会・澁谷哲一会長も出席し、地元企業もスポンサーとして協力するなど、地域ぐるみの活動として浸透してきている。

墨田区ラグビーフットボール協会・しもむら緑会長は「墨田区では、幼児から小6までを対象とした『すみだラグビースクール』があります。スクールを卒校したら終わりではなく、幼児からシニアまで生涯にわたってラグビーが楽しめる環境を今後も整えていきたいと考えています」とコメントした。

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